誰でもなり得る膣カンジダって?陰部がかゆい原因について。
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  1. 陰部がかゆい原因って?誰でもなり得る膣カンジダ

女性の5人に1人が発症する膣カンジダ

女性の5人に1人が発症する膣カンジダ

膣やその周囲がかゆい原因の1つに膣カンジダがありますが、みなさんは膣カンジダについてどのくらいご存じでしょうか?膣カンジダは女性の5人に1人がなっていると言われる疾患で、性的行為の有無は関係ありません。性器に発症しやすいので性感染症と思われがちですが、性行為の経験がなくても誰もが発症する可能性のある疾患で、決して恥ずかしいことではありません。

膣カンジダの疑いがある症状

「陰部がむずむずとかゆい」、「疲れているときにおりものの量が多かったり、ドロッとしたりしている」、「性器周辺に炎症があるような気がする」といった症状に心当たりがある人は、膣カンジダを発症している可能性があります。

膣カンジダの原因

膣カンジダの原因であるカンジダ菌は、健康な人の身体にも常在しているもので、通常時は身体に悪影響をもたらすことはありません。けれども、何らかの要因で腟内のカンジダ菌が異常増殖してしまうと腟カンジダが発症します。その主な原因として、寝不足や風邪などによる身体の疲れ、生理前後や妊娠時のホルモンバランスの乱れがあります。

膣カンジダの治療法

上記のような症状が1つでも気になった場合は、婦人科や産婦人科を受診して検査を受けましょう。そこで膣カンジダであると診断された場合は抗真菌薬が処方され、最短であれば6日ほどで治療は終了します。薬のタイプは飲み薬や塗り薬、膣錠など様々な形態がありますので、自分が使いやすいものを医師に伝えみましょう。

カンジダは 自然に治ることもありますが、悪化してしまうと慢性化することもある疾患です。「カンジダかもしれない?」と思ったら、出来るだけ早めの受診が大切です。

カンジダ以外で考えられる病気は?

陰部にかゆみがある場合に考えられる膣カンジダ以外の病気も気になりますね。かゆみが主訴である疾患を下記にまとめてみましたので参考にしてみてください。

ヘルペス

原因

ヘルペスウイルス

単純ヘルペスウイルスは非常に感染力が強い
性行為以外でも感染する可能性有り
再発率が非常に高く、初感染から1年以内に再発する確率80%

治療法

抗ヘルペスウイルス薬の服用

ウイルスの活動や増殖を抑える薬を服用する
早期治療により症状が軽くなる→速やかな受診が必要
最短6日ほどで治療終了

トリコモナス原虫

原因

トリコモナス原虫

トリコモナスという原虫が膣内で増殖して起こる
(トリコモナス原虫は微生物の仲間なので肉眼では見えない)
性行為以外でも感染する可能性有り

治療法

抗原虫薬の服用

抗原虫薬でトリコモナス原虫を排除する
10日間内服薬を用いる治療が一般的(内服開始から最低13日間は禁酒が必要)
薬を飲み終え、次の生理が来た後に再度検査を受けることが望ましい

毛じらみ

原因

毛じらみ

1ミリほどの吸血性昆虫である毛じらみが寄生することで発症する
性行為以外でも感染する可能性有り
陰毛に接触するだけで感染する可能性有り(コンドーム使用で防げない)

治療法

剃毛・薬剤の使用

剃毛とパウダーやシャンプーなどの毛じらみ用の治療薬を用いて排除する
薬剤が効きにくい毛じらみの卵に対しては3〜4日に1度の塗布を3〜4回続ける

カンジダでなくても、陰部にかゆみがあるときに考えられる疾患はどれも早めの受診が必要なものが多いですね。市販薬もありますが、かゆみを感じたときには何に感染しているのかを病院の検査で確認してもらうほうが安心です。

自分でできるデリケートゾーンのかゆみ対策

自分でできるデリケートゾーンのかゆみ対策

デリケートゾーンのかゆみは、恥ずかしさから病院に行きづらいと感じて人知れず悩むケースが多いようですね。しかし陰部はムレやすい部位であるうえに、下着や生理用品との接触による摩擦もかゆみを生じさせるため、誰でも起こりうる症状なのです。ムレや摩擦が原因である場合と何らかの病気にかかっている場合では解消するための方法が異なりますので、自分のかゆみの原因を正確に把握して肌に優しい対策をしていきましょう!

ムレによるかゆみは、肌を清潔に保つことで解消されやすくなります。まず生理中はこまめにナプキンを取り替えることが大切です。またおりものもかゆみの原因となる場合がありますので、量が多い場合は専用シートを使うといった工夫をして清潔な状態を保つように心がけましょう。生理の周期によりおりものの量や状態は変わりますので、排卵前後は特に注意してみてください。

摩擦によるかゆみは、刺激が少ない下着を着用することで改善されやすくなります。下着の素材によく注意して選ぶようにしましょう。

陰毛もかゆみに関係があります。陰毛の量が多かったり、長かったりすると陰部はムレやすくなりがちです。また、生理のときの経血が毛に付着したままの状態で過ごすとデリケートな陰部の肌はかゆみを生じやすくなります。かといって陰毛を自己処理しようとして、その方法を間違えてしまうとかゆみの原因になってしまいますので、気になる人は下記を参考にしてみてください。

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陰部のかゆみを解消するには、清潔さを保つことが一番です。病気から生じるかゆみではない場合は、下着を替えたり、おりものシートを利用したりすることでかゆみを軽減させられます。日常生活の中で工夫できるものが多いので取り入れてみたいですね。